AIシステム開発事例
長瀬産業株式会社様

データに基づく新材料開発により
スピードと精度の両立を実現

長瀬産業株式会社 様
https://www.nagase.co.jp/

業種:卸売業(化学品)
従業員数:1,000名以上

長瀬産業様において、多大な時間と研究費が必要となっていた研究開発部門のプロセス改善を支援するAIシステムの開発を支援しました。UIや認証機能の強化により商品化を実現し、研究開発現場で培った知見を、事業価値として展開できる基盤づくりに貢献しました。

システム導入前の課題

スピードと精度の両立が難しい研究開発プロセス

材料分野の化学研究開発の素材は、元素の組み合わせや結晶構造、加工条件など検討すべきパラメータが非常に多く、探索空間が広いという特性があります。

一般に、研究者の経験に基づき候補材料を1つずつ合成・評価していく手法が用いられてきましたが、こうした試行錯誤を前提とした開発では、新材料を実用化するまでに10年以上を要することもあり、多大な時間と研究費が必要となります。

長瀬産業様は、こうした研究開発の難易度が高い環境下において、研究者個人の能力に依存している開発のあり方や開発プロセスの長期化・高コスト化を解消し、スピードと精度の両立を実現できる解決策を必要としていました。

クレスコからの提案内容

機械学習を活用した研究開発支援システムの導入

長期化しがちな研究開発プロセスや、コストが増大しやすい開発構造、研究データ未活用の課題に対し、機械学習を活用してデータに基づく候補選定や条件検討を可能にする研究開発支援システムをご提案しました。

候補素材に関する合成・評価データを蓄積・活用することで、過去の試行結果を踏まえた候補選定や条件検討を可能とし、材料探索における属人化の解消と判断速度・精度の向上を実現しています。

現場の研究者が無理なく扱えることを重視し、機械学習やデータ分析に関する専門的な知識を前提としない、必要な機能に絞った軽量かつ低コストな構成を検討。要件検討からPoCをアジャイル型で進め、段階的に機能を具現化しながら、アルゴリズムの適用や予測モデルの構築を行いました。

システム導入後の効果

スピードと精度を両立する研究開発を実現
外部提供可能なシステムとして商品化に成功

本システムの導入により、候補材料の合成・評価について過去の試行結果を踏まえた候補選定や条件検討が可能となり、検討対象の見極めが進みました。また、機械学習やデータ分析に関する専門知識を必要とせず、現場の研究者が直感的に扱える設計としたことで活用が定着し、研究開発プロセスのスピードと精度の両立が図られています。

当初は材料開発分野における社内システムとしてグループ内での利用を想定して開発を進めていましたが、同一産業の企業様への外部提供を見据え、UI設計や認証機能を実装し商品化。プレリリースから品質強化、本番リリース、商品化後の保守・エンハンスまでを継続的に支援し、研究開発支援システムとしての実用化・商品化につながっています。

本取り組みにより、「試して評価する」研究開発から「予測に基づいて判断する」研究開発への転換が実現しました。

お客様の声

長瀬産業株式会社
未来共創室 田中 貴章 様

  • クレスコを選んでいただいた理由
    クレスコ社のご担当者様が機械学習の知見をお持ちで、こちらの要望に応えてもらえそうだと感じ、クレスコ社に依頼しました。また、他の案件で既にお取引があり、信頼してお任せできるという安心感も決め手の1つでした。
  • クレスコを選んでいただいた結果、よかったこと
    選んだ理由とも重複しますが、クレスコ社のご担当者様が機械学習の知見をお持ちであったため、要望について細かく相談しながら進めることができました。頻繁に打ち合わせをさせていただくことによって、アジャイル的に開発を進めることができました。その結果、3か月後には社内活用開始、1年半後には商品化と非常にスピーディーに開発することができました。
  • プロジェクトで苦労されたこと・成功されたこと
    PCで動作するシステムということで、マシンスペックが高くないPCにも対応する必要があることと、お客様の環境が様々であるということを考慮して開発するところが苦労しました。クレスコ様のご知見も活かしながら、密に議論をしながら進めることで、そういった条件にも対応できるシステムを作ることができたので良かったです。
  • 今後の展望について
    多くの方々に利用いただき、実際の研究開発や製造工程改善等のテーマにおいて成果が挙がってきています。新たな機能を付け加えていくことで、より一層有用なシステムに進化させ、多くの企業様や研究員の方の成果創出に貢献していきたいと考えています。

提案サービス

AIシステム

自然言語解析・画像解析・数理モデルなどのAI技術を活用して、業務効率化を図るとともにデジタル変革を促します。

データアナリティクス

データ資産を有効活用することで、速やかな状況把握と適切な要因分析による業務効率化やコスト削減、また未活用のデータから新たな価値を創出します。
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